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「フルオートバス」と「セミオートバス」の一番の違いは追い炊き機能です。「フルオートバス」は基本的にすべての調整を自動で行えるので、湯温が下がったときには自動で設定温度まで上げてくれます。そのため、どのタイミングで入浴しても自分好みに設定しておいた温度での入浴が可能です。追い焚き機能もついていますが予備的なものであり、入浴中に手動で何か設定するということはほとんどありません。
「セミオートバス」の方は、お湯張りなどはボタン一つで可能ですが、追い炊きは自分でボタンを押す必要があります。せっかくお湯を張っておいても入浴のタイミングを逃してしまうと湯温が下がってしまうため、いつでも快適に入浴できるというわけにはいきません。
お湯張りやお湯の量などを手動調整する場合は、自分で時間を計ったり適温を確認したりするのに手間がかかるものです。料理中など他の作業と並行しながら行う場合はつい忘れてしまうこともあるでしょう。タイマーをセットするという方法もありますが、セットを忘れてしまうとお湯が浴槽からあふれてしまうという失敗もあります。その点、オートバスなら入浴の準備をする時間がかからず、安心して他の作業に集中できます。
通常のお風呂で困るのは湯温をあげたいときです。入浴中にぬるくなってしまったときにはお湯を新たに足すという方法が一般的で、その分湯量が増えてしまうという困った問題が出てきます。しかし、オートバスなら追い焚き機能が搭載されているため、お湯の量を無駄に増やすことなく適温のお風呂に浸かることが可能です。フルオートバスなら好きな湯温やお湯の量などをあらかじめ設定しておくだけで、お風呂の準備に手間がかかることなく快適な入浴ができます。
メリットが多いオートバスですが、デメリットもあります。まず光熱費や水道料が高くなる場合があることです。特にフルオートバスの場合は、入らない時間帯もお湯が自動で快適な状態に保たれているため、その間の光熱費がかかってしまうことになります。長時間入浴しない場合はお湯が蒸発するため、その分を自動で足してくれることで水道料金もかかります。ひとり暮らしや、家族世帯でも入浴時間が一定の時間に集中していない場合には経済的ではないかもしれません。近年、電気等の基本料金があがっていますのでよく考えて利用したいですね。